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どう削り出すかを考え
NCデータに設計図をもとに「どうつくるか?」を決め、マシニングセンタを動かすためのNCデータを作成するのが私の仕事です。刃具を選定し、材料の向きや固定の方法、一度に削る量、回転数、直線か複雑な経路かといったカッターパスなどを考え、データを作成します。入社直後に製造現場を経験したことが、実際の加工をイメージする際に役立っています。NCデータ完成後はシミュレーションソフトでテストしたうえで、加工指示書と一緒に製造本部へ渡します。
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データの良し悪しは
加工の「音」でわかる一度に多く削ろうとすると刃具が折れてしまい、逆に慎重すぎると機械オペレーターから指摘されます。現場へ行っては加工の様子を見たり話を聞いたりして、ノウハウを蓄積しています。最初のうちはよく指摘されたものですが、最近はそんなことも減り、自分が設定した加工条件が適切かどうかを加工の音で判断できるように。無数の造り方があるNCデータ作成という仕事に、自分の個性が出せる面白さも感じています。